2009年03月03日

キング・クリムゾン「太陽と戦慄」「暗黒の世界」

キング・クリムゾン(King Crimson)が
73年ロバート・フリップ以外のメンバーを一新して発表したのが

太陽と戦慄 Lark's Tongues In Aspic


当時ロバート・フリップは白魔術や錬金術などに興味を持ち、
女性性器と男性性器の結合を暗示した不可思議なタイトル。
(直訳すると、肉ゼリーに飲み込まれた、ひばりの舌)

当時話題のエロティックな映画「エマニエル夫人」にも使用されました。

ジェイミー・ミューアというフリーでアナーキーな音楽家を得たことで
大胆な即効演奏に暴力的でへヴィーなアンサンブル。

全体に漂う一触即発な緊張感、
フリップは翌年74年には早々「解散宣言」をしてしまいますが、

今、思うとこんな緊迫感は長く続く訳ありません!
(当時はエ!なんで?と首をかしげましたが・・・)

king crimuson 暗黒の世界

後期キング・クリムゾンの起爆剤であったジェイミーは脱退するも
精力的にライヴを行い結果、できた作品。

暗黒の世界


ジョン・ウェットンのヴォーカル曲以外は全部ライヴ録音。
しかし、そこには観客の声は入っていません。ですから言われないと解かりません。

この頃のキング・クリムゾンのことをロバート・フリップは怪物と表現していました。

きっと本人たちにも手のつけられないエナジーというかパワーが炸裂していたのでしょうね。
(フリップはこの怪物化したキング・クリムゾンの一部しか記録に残せなかった、
と語っていましたので、相当に凄かったんでしょうね。)

こうした硬質(メタル)な即効演奏の間にキラリと輝いているのが、
ジョン・ウェットンの「土曜日の本」や「夜を支配する人」などのヴォーカル曲です。

メロディーも美しいながら甘すぎず抑制が効いた品格ある楽曲です。
(その後のエイジアはこの頃の曲と比較するとお子様向けですね。)

ともすればバランスを失い崩壊しそうな危険な雰囲気のグループは
はやくも危険ゾーン「レッド」で終結したと言うか、
ロバート・フリップが先読みして終わらせたんですね。

この頃の作品の深さはYou Tubeなどで簡単に聴いても理解はできないと思います。
興味もたれた方はぜひ身銭を切って購入してください!
(トミヤンもそうですが、身銭を切らないとなかなか真剣に聴きませんからね・・笑)

まあ、そうは言っても参考に暗黒の世界から「彷徨えるオランダ人」をどうぞ!

ジョン・ウェットンの名曲だと思っています。



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キング・クリムゾンを持って「宇津ノ谷峠」に行く!
posted by トミヤン at 13:20 | Comment(2) | TrackBack(1) | プログレの部屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旧家へのトラックバックですが・・・

「暗黒の世界」いいでよね。

緊張感の固まり。
一触即発の演奏。

でも、最近あんまり聴いてないです。
昔、聴きすぎたから?


Posted by おいみず at 2009年03月04日 02:55
最近、「暗黒の世界」のCDを買い直しました。

実はトミヤンも久々に聴いたのですが、またまた新鮮に衝撃を受けました。

そんなきっかけで70年代キンクリを改めて聴き直しています。

でも、そろそろ80年、90年のキンクリも聴かなくては・・笑。

またその時は、ぜひご教授お願いします!
Posted by トミヤン at 2009年03月04日 06:06
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A Young Person's Guide to King Crimson (Vol.3)
Excerpt: Larks' Tongues in Aspic(1973) しばしの活動休止の後に発表されたのがこの「太陽と戦慄」。オリジナルタイトルは「蛇に飲み込まれようとしているヒバリの舌」(あるいは、「ヒ..
Weblog: おいみず亭 Family & Friends
Tracked: 2009-03-04 02:48
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